僕が退職の意向を法人に伝えたのは昨年の10月。法人には次の再出発に向けた動きをすることの許可をもらって、もちろん業務時間以外の中でまずは拠点となる事務所探しをスタート。休みの日に仲間と不動産屋巡り。文字通り足が棒になるほど歩き回った。分かってはいたけれど、まだ会社の実態がない状況で事務所を借りるのはなかなか困難で、今の事務所を借りることが出来るまでは少し時間がかかった。
会社勤めをしていた時は、結局は先人が残してくれたものを引き継いだり、なんだかんだ言っても会社に守ってもらっているところがあったり。歩き疲れて見上げた冬の空、そんなことを痛切に感じた。それは悲観的ではなくて、全てがゼロから、全てが自分に跳ね返って来る感覚が気持ち良かった。生きている感覚がするというか。
苦戦しながらようやく事務所の契約が決まった時は、隣り街の居酒屋で仲間と軽く乾杯をして。仲間の喜ぶ顔も嬉しかった。
小さなワンルームの事務所。法人立ち上げの際に仲間からプレゼントしてもらった桜の鉢に水をあげて、今日も仕事をスタートさせる。

