先日、駅前に借りていた事務所を引き払いました。1年前の冬、Abbey Roadの内装が終わる頃に職員は完全移動し、法人所在地も変更し、以降は蚤の市のために頂いた物品を保管する倉庫として利用していたので行くこともかなり減っていたのですが、やはりひとつの節目として感慨深いものがありました。
全ては駅近く、裏路地にあるこの事務所から始まりました。まだ会社立ち上げの前だったため、名もなき団体に事務所を貸してくれる不動産屋さんもなかなか見つからず、動き出し直後にちょっとしたハードルを感じたものでした。もうすぐ2年前になる、季節は12月のこと。まだ前職の法人に在籍中で、法人に許可を取った上で休みの日を使った物件探し。寒い季節にも関わらず、何軒も不動産屋さんを歩いて回ると半袖でいるのが丁度良く、ちょっと休憩したガラ空きの駐車場には柔らかい陽射しが射し込んでいて、体に当たる光を感じながら、思い通りにいかない状況にも関わらず何故だか自由さを感じたことを思い出します。
なんとか見つけたこの事務所で法人を立ち上げ、それから事業をスタートするまでに様々な課題があり、それをひとつひとつクリアしていった日々。何ひとつとして保証もない中、必死に走り抜けた日々。その拠点になったのがワンルームの小さな事務所でした。開所以降、素敵な利用者さんが続々と入所して頂き、現在の笑いと活気溢れるAbbey Roadの日常風景を見ていると忘れそうにもなるし、戻りたいか?と言われれば間違いなく戻りたくないけれど、あの日々があったからこそ今があると確実に思える時間でした。小さなワンルームには先の見えない不安がありながらも確かに夢や希望が詰まっていて、理屈に合わないことをどれだけやれるかが青春だとしたら、まさに青春の日々だったのかも知れません。年甲斐もなく。
幸せな日々の中にいると、まさにそこがゴールのように思ってしまう自分が嫌で、どんどんストイックになろうとする自分がいる最近。だって、利用者さんにとっての願うことにはまだまだ届いていないはずだから。それが何かを必死に探し、そこに少しでも近づくために走り続けることが僕らがやるべきことだと思うから。
大きなビルを建てることなど出来なくても、安心や安全に囲まれた自分自身の日常がなくても、陽の当たる場所で咲かなくても、その背中が、その必死な生き方が誰かを勇気付けたり励ましたりすることが出来るはず。そう思って小さな事務所からスタートしたALBA。
すっかり寒くなってきた今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?だいぶご無沙汰していました。季節は巡り巡り、景色は少しずつ変わっても、僕らは相変わらず走り続けています。

