天邪鬼の願い

天邪鬼の願い

読みたい本があればスマホに取り込むことが出来て、Amazonで注文すれば翌日には買いたい本を手に入れられる。本に限ったことではないけれど、本当に便利になったなぁと思う。
そもそもインターネットの普及から世界は大きく変わったとも言えるだろう。わざわざ重い辞書を何冊もカバンに入れて持ち運ぶ必要がなくなり、何日もかけて調べていたようなことが瞬く間に知ることが出来るようになった。YouTubeを検索すれば、大抵のことが動画付きで説明までしてくれるし、好きなチャンネルだって通知機能をオンにしておけば通知までしてくれる。テレビだってTVerがあれば見逃しもOK。レンタルビデオでしか借りることが出来なかった海外ドラマだって、定額を払えばサブスクで簡単に観ることが出来る。方向音痴の僕だって、Googleマップがしっかりと目的地に導いてくれる。
そのような世の中に否定的な気持ちはない。ただどこか味気なさのある便利な世の中に、ちょっとした楽しみを作れないか、などとは考えてしまうところもあって。要するに天邪鬼なのだと思う。天邪鬼を修正するアプリはないみたいだ。

子供の頃、楽しみにしているコミックの発売日は、書店に貼ってある発売カレンダーを見ていた。お目当てのコミックの発売日が載っていた日にはワクワクしたものだ。さらにその昔、もちろん僕が生まれるはるか前のことだけど、人々は船に積んでやってくる新刊の書籍を港で待っていたという。そう考えると便利さが最高到達点でもない。便利さはやはり、ただの便利さなのだと考えてしまう。便利さが超えられない世界もきっとある。
ALBAのホームページにblogやcolumnを載せているのはそのような理由が一つ。港で待つみたいな感覚で、楽しみに待っていてくれる人がいたら嬉しく思う。世界と繋がりを感じられずに苦しんでいる人がいるとして、ALBAのホームページ上で繋がりを感じてくれたなら嬉しく思う。

ちなみにblogは日常を中心に、columnはフリースタイルで書くことで差別化をしています。作家の阿刀田高は書くことの意義を「夜中、眠れないでいる人のために。」と言っていて、僕が拙い文章を綴るのも似た感覚だと思っています。
眠れない夜、良かったら開いてみて下さい。更新しているかもしれないので。

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