ごつい木の扉を開けてカランコロンと踏み入る。2人掛けのテーブル席が4つ、カウンター席が7席ほどのこじんまりした喫茶店。160㎝くらいあるゴムの木がやたら大きな存在感を放っている。ケチャップの香りが漂う店内にはUSENらしき日本の歌謡曲が流れている。テーブル席に案内されて、腰を下ろそうとするや否や、おしぼりとお水を持ってきてくれた店員さん「本日のおすすめはナポリタンです」の一声、なるほど!
テーブルの隅っこには、立て掛けられているメニュー表、逆三角に折られたペーパーが入ったステンレス製のホルダー、灰皿、⭐️¥100一枚と書かれた球体状の星占いが置かれている(ルーレット式おみくじ器というのが正式名称らしい)。
お隣さんのテーブルには男子大学生さんらしき1名様。さくらんぼ入りのメロンソーダ、緑の液体のシュワシュワが弾けていて清涼感を感じさせている。ルーレット占いは色違いが置いてある。テーブルの片隅には100円玉が結構な高さ、積み重ねられている。
運ばれてきたナポリタンに粉チーズとタバスコを無造作に振りかけ、さっさと食して、逆三角のペーパーで口を拭う。
積まれた100円玉一枚を親指と人差し指に挟んだ。
「どっち?どっち?」
投入したのはふむふむゲームの方だ。どうやらあちらはインベーダーゲームができるテーブルのようだ。
姿勢を正して直向きにテーブルと睨めっこ、左レバーと右赤のボタンに差し掛かった両手はてんやわんやの大騒ぎ。
あの球体が落っこちるんじゃないか?というくらい肩を揺らしながらバシバシバシバシ連打!!!。
次第に積まれた硬貨がちゃっちゃか低くなっていく。
わたしがケチャップ味のスパゲッティーを食べ終わる頃、100円と共に彼の姿も消えていった。
そのゲームが流行った頃の喫茶店の僅かな記憶と身勝手な想像(笑)。
喫茶店といえば、「ルノアール」「シャノアール」、すっかりお目見えしなくなった「談話室滝沢」なんていうのもあったな。
「こじんまり〜まったりとした雰囲気」「照明が暖色系の落ち着く空間」「セルフでなくフルサービス」。
ちなみに知らなかったよ〜喫茶店(飲食店営業許可があれば可能)はアルコールを提供できなかったらしい。現在は営業許可が統合されたらしい。わたしの知ってるあの店はスナックかなんかだったのか。
カフェといえば、ドトール珈琲やスターバックスを皮切りに「スタイリッシュで天井高めな開放的空間」「独自のオリジナル飲み物やフード」「駅や商業施設に併設」のイメージかな。
ジャズ喫茶、メイド喫茶、漫画喫茶、ネットカフェ、アニマルカフェ・・・「茶屋」「喫茶店」「カフェ」、そのコンセプトと娯楽は時代と共に移りゆくものの、今も昔もその人気に廃りなし。カフェ巡りが趣味の人もいるのでは?
単に珈琲が好き、期間限定のフレーバーを味わう、リフレッシュ、その使い方はさまざま。
バリスタという職業も普及する中、珈琲好きはもちろん、キュートなラテアートを目で楽しんだり、ふんわりパンケーキで幸せな気持ちになったり。
音楽、空間、料理、ドリンク、スイーツと多彩なラインナップの中、一人でふらりと立ち寄って読書、勉強、仕事などするのもいい。
友人とワイワイするのもいい、さぞかし会話も弾むことだろう。
インテリア、照明、雑貨、カップ&ソーサーなどお店ならではのこだわりを発見するのも面白い。
散歩がてらぶらりぶらり、ひょっこり路地裏にそんなお店があるかもしれない。
自分好みの居心地良さげな喫茶店やカフェに出逢えますように☕️🍰
by ジャー・ジャー

